こんにちは
夏休みのツーリングシーズンがあと1か月で始まろうとしています。
長距離ツーリングをした後は、バイクは思った以上に汚れています。
汚れを放置していると、錆の原因となり、走行時に変な音が鳴ったりします。
周りから見ても、「スタイリッシュ」には思われないでしょう。
今回はあなたのバイクを綺麗に保つためのメンテナンス方法についてまとめていきます。
バイクチェーン洗浄のおすすめ道具と、方法まとめ【写真付きで解説】
定期的、もしくは長距離を走った後にチェーンのメンテナンスを行っています。
自分の中で基準を持ってメンテナンスすると決めてから、チェーン周りで不具合や異音が出たことはありません。
まずは、私が普段使用している、バイクチェーン洗浄の道具を紹介します。
チェーンメンテナンス道具一式
チェーンクリーナー
チェーンクリーナーは安いものが売られていますが、私はワコーズ一択だと思います。
優れている点
・ゴム、樹脂、塗装面を傷めない
・非乾燥
・においも出にくい
1点目の、ゴムを傷めないというのが最重要になります。
チェーンにはシールと呼ばれるゴムが入っています。
他のチェーンクリーナーだと、このゴムを腐食させてしまう場合があるため、ワコーズが一番良いと思います。
また、非乾燥という特徴も持っており、チェーンに付着して、汚れた油を持続的に溶かします。
これにより、ブラシでこするときに汚れが落ちやすいです。
ブラシ
チェーンブラシですが、上で紹介している、ワコーズのチェーンクリーナーに付属しているブラシで十分だと思います。
ただ、チェーンの裏面(タイヤ側の側面)がこすりにくいということがあります。
そういう時は、3面から洗浄できるチェーンブラシを使用すると良いでしょう。(※ノンブランド品を買うと、ブラシの毛が短すぎる場合があります。)
私は、チェーンクリーナーに付属しているチェーンブラシで、1つ1つ丁寧にこすっています。
ウエス
マイクロファイバーを使う人もいますが、私は、「ワイプオール」を強くお勧めします。
使い捨てを前提とした、マイクロファイバーのウエスを使っていると、気になる点がいくつか出てきます。
気になるところ
・チェーン等を拭いていくと、必ずと言っていいほど、細かい毛が出てくる
・スプロケットに引っかかったりしやすい
・値段もそこまで安くない
一方、ワイプオールでは、上記の気になるところがないです。
優れている点
・拭いても毛がほとんど出ない。
・紙の強度は、1回のチェーン洗浄に余裕で耐えられる強度を持っている。
・水にぬれても、ちぎれない。
・値段も安価
チェーンルブ
チェーンルブは、チェーンオイルのことです。
チェーンにはオイルが必須で、付いていないと、チェーンが錆びてしまったり、チェーンに余計な負担がかかったりします。
雨天の走行でも落ちてしまう場合があるので、適度に注油する必要が出てきます。
チェーンルブもワコーズ一択だと思います。
優れている点
・水置換性
・飛び散りにくい
・シール(ゴム)が入っているチェーンでも使える
1点目の、水置換性というのは、チェーンが水で濡れていても、水と置き換わってオイルが付着するという性能です。
チェーン洗浄では水も使用するため、オイルが水によって流れ落ちないという点で優れています。
メンテナンススタンド(無くてもOK)
メンテナンススタンドでバイクの後輪を浮かすことができます。
後輪を浮かすことで、タイヤを手で回せば、チェーンが回ってくれるので、格段に洗浄が楽になります。
買うときの注意点
・スタンドの耐荷重を調べておく
・フック式のスタンドは、フックボルトを合わせて購入する必要あり
以下のタイプのスタンドは、フックボルトは不要です。
車体を上げる部分が「 』」の形になっているときは、フレームに当てることでそのまま上がります。
ものによっては「V」の形になっているスタンドもあります。
この場合は別途「フックボルト」を購入する必要があります。
注意ポイント
・スイングアーム取り付け部の、ネジ径を必ず測っておく
センタースタンドがあるバイクは不要です。
メンテナンス方法
step
1メンテナンススタンドで後輪を浮かす(スタンドがあればでOK)
スタンドで浮かせる場合は、車体が倒れてしまわないように注意して上げましょう。
メモ
・ハンドルを左に切っておく
・サイドスタンドを出しておく
・フロントブレーキを握る(結束バンド等で固定しても良い)
・スタンドの端を地面方向に下ろす
※センタースタンドが付いているときは、それを使用してください。
step
2チェーンクリーナーで汚れた油を洗浄
ワコーズのチェーンクリーナーを、チェーンに吹きかけます。
吹きかけるだけで、ある程度、汚れが浮いてきます。
step
3吹きかけた部分をブラシでこする
チェーンクリーナーをチェーンに浸透させるイメージで、プレート外、プレート間、ローラー部分をこすっていく。
※フルパワーでこすらないこと
step
4浮いた汚れを水で洗い流す
チェーン全体をブラシ掛けしたら、浮いている汚れを水で洗い流します。
step
5水を軽く拭き取る
水滴が落ちない程度に拭き取ります。(完全に拭き取る必要はありません。)
ワコーズのチェーンルブは水置換性なので、多少水分があっても問題ありません。
step
6チェーンルブで注油する
注油するときは、プレートの外側、プレートの間、ローラーに注油する。
下図、プレートの間
下図、ローラー部分
定期メンテナンス、長距離ツーリング後メンテナンスは必要
「長距離ツーリング」で疲れたから、メンテナンスはまたいつかやろう・・・
これは私の経験則ですが、「いつかやろう」はやりません。
「いつかやろう」が原因で、1度チェーンの表面に錆が出てしまった経験があります。
その時のチェーンがこちら
はい、プレートの外側が完全に錆びてしまっています。
雨天のツーリング後、すぐにメンテナンスを行わなかった付けが、チェーンの錆として帰ってきました。
皆さんはこのような失敗はしないように、必ずメンテナンスは行いましょう。
メンテナンスする基準を決めておく
この基準を決めるという考え方が、チェーンを保つ大きな役割を果たしてくれました。
参考になるか分かりませんが、私なりの基準は以下の通りです。
注油
注油の基準1:前回の注油から、500キロで注油を行う。
注油の基準2:雨天の長距離ツーリング後は、注油する。
注油の基準3:チェーン洗浄後に注油する。
洗浄
洗浄の基準1:前回メンテナンスから、走行距離750キロ~1,000キロで洗浄する
洗浄の基準2:ダート(土の道路)を走行した時や、雨天の長距離ツーリングで汚れたときに洗浄する。
自分ルールを設けて、できればスケジュールを決めておきましょう。
チェーンが錆びてしまったとき
まず、錆の程度を確認しましょう。
プレートの外側だけの錆であれば、十分復帰できます。
プレートの内側や、ローラー部分が錆びていると、チェーンの交換を考えた方が良いでしょう。
錆び取りの道具
真鍮製のブラシ
必ず真鍮製を買うようにしましょう。
ステンレス製だと、チェーンに深い傷がついてしまったり、シール(ゴム)を傷める原因となります。
真鍮製のブラシで落ちないような錆は、あきらめて交換する方が良いかもしれません。
チェーンクリーナー
通常のチェーン洗浄で使う、チェーンクリーナーで問題ないでしょう。
上記チェーンクリーナー項目参照
ウエス
通常のチェーン洗浄で使う、チェーンクリーナーで問題ないでしょう。
上記ウエス項目参照
チェーンルブ
こちらも同じく、チェーン洗浄の時に使うもので良いです。
上記チェーンルブ項目参照
錆びの取り方
step
1錆びている部分にチェーンクリーナーをかける
step
2錆びている部分をブラシでこする
できるだけ、プレートの間や、ローラー部分に毛が行かないようにこする。(シールを傷めないため)
step
3こすった部分に水をかけ、洗い流す
step
4チェーンルブを注油する
上記と同じように、プレート外、プレート間、ローラー部分に注油する。
最後に
チェーンメンテナンスは定期的に行いましょう。
錆が出てしまったり、故障してしまったあとでは、メンテナンス以上の手間もかかりますし、余計なお金もかかります。
私と同じく、自分自身でメンテナンスの基準を設けても良いでしょう。
特に、ツーリングシーズンはチェーンの汚れが溜まりやすい時期になります。いつも以上に気を付けて、スタイリッシュなバイクを維持しましょう!